ラナーラ/古の森

【ティリス】
う～～～ん……！

今度は気持ちのいい森だね～～♪

これでさっきみたく変なのが
出てこなければ最高なのにな～。

【パリス】
ティリス様、確かに美しい森ですが
油断されないように……。

ガサガサッ！

【パリス】
誰だ！

【ティリス】
ま、またあの変なヤツが出たの！？

【？？？】
誰が変なヤツだって！？

【ティリス】
あ、この声は！

【ルジーナ】
チッ、ここら辺は
枝葉がうっとうしくて仕方ねーなー。

【ティリス】
やっぱり変な人だ！

【パリス】
ええ、確かに変な人ですね。

【ルジーナ】
テメーら覚悟はできてるんだろうな？

【ティリス】
ルジくん、冗談だって♪

あ、もしかしてセリアに会った？

【ルジーナ】
ああ、一応な。

とはいえ、情報の精度が低過ぎるんで
もうちょい調べてたとこだ。

大体、そのザーグとかいう神徒の言葉は
アテになるのか？

信用ならねーなー。

【不気味な声】
神の言葉を疑うとは
やはり人間とは愚かな種族だな。

【パリス】
ザーグ！

【ルジーナ】
テメーがアフラ・ディリスの神徒
ザーグか……。

【ザーグ】
そこの人間よ。
我が言葉に偽りはない。

そもそも、我が人間に偽りを語る
意味など無いだろう。

まあいい。

今さら人間の愚かさについて
何かを言うつもりはない。

我はただ貴様たちにこの地に残る
人間の愚かさを伝えたいだけだ。

ラナーラの都市と国の醜い争いをな。

この古の森にも
人の愚行の跡が見られるだろう？

かつてこの森で栄えた都市は、
神々に滅ぼされた訳ではない。

愚かな人間同士の争いで滅びたのだ。

同族にも関わらず、共存のできない
愚かな種族の活動によりな。

召喚師よ。

その目に焼き付けるがいい。

人間の愚行の数々を。

その耳で聞くがいい。

怨嗟に満ちた森の叫びを。

我は貴様たちに語り続けよう。

我が主、アフラ・ディリス様こそが

真に世界を救うことのできる
至高の神である理由を。

我は何度でも貴様たちの前に現れよう。

貴様たちを真実へ導くために……。


【ルジーナ】
チッ、勝手なこと言って
消えちまいやがった。

俺たち人間の話なんざ
聞くつもりは無さそうだな。

とはいえ、ヤツの言う通り、
現状で俺たちをハメる理由は無いか。

【パリス】
あら、どうしてそう思うのかしら？

【ルジーナ】
ケッ、テメーもわかってるんだろ？

恐らくあいつはアフラ・ディリスからの
命令で動いてる。

その内容も予想はできるが、
まあ、今話すことじゃねーな。

【パリス】
ええ、そうね。

私たちはザーグが話していた
アルダリアを目指すしかないようね。

【ルジーナ】
ああ、そういうことだ。

で、女神さんよー。

あんたはどうするんだ？

ヤツにいいように言われたまんまか？

【ティリス】
そ、そんなことないよ！

ザーグが何を考えているかわからないけど
私たちはアフラ・ディリスを倒すだけ！

四堕神を全部倒せば、きっとグランガイアは
平和になるんだから！

【ルジーナ】
……そうだな。

○○○○（ユーザー名）！

俺はこのまま1人で
アルナケイドを目指す！

お前と一緒にいるとうぜー神徒に
また狙われそうだからな！

お前はこいつらと仲良く俺の後を
追いかけてこいよ。

ああ、それと1つ。

優しい俺様からのアドバイスだ。

お前はあんまり頭が良くねーんだから
考え過ぎねーよーにな！


【ティリス】
ねえ、○○○○（ユーザー名）。

ルジくんが私に言いたかったことって……。

ううん、やっぱりなんでもない！

さあ、この森を抜けたら、
目的のアルナケイドまでもう少し！

がんばっていこー！

深奥へ誘う者

この森にはかつて繁栄した街があったそうだ。
下草の間に時折その痕跡が見え隠れする。
どうして滅びてしまったのだろう？

消費体力：14　バトル数：9　獲得経験値：3900

ラスボス：妖魔姫レメナラ、幻魔リステラル

終わり無き森

これまでにも街の廃墟は見てきたけれど、丸ごと森になっているというのは初めてだ。
元々森の中の街だったのかもしれない。

消費体力：14　バトル数：9　獲得経験値：4050

ラスボス：機神ダグラス、樹精フィニア×2

深い緑の中で

行く手を阻む英雄たちは本来、神に抗った人々だ。
その魂の記憶でしかないけれど、神に召喚され、どういう想いなのだろうか。

消費体力：15　バトル数：10　獲得経験値：4250

ラスボス：弓神ラリオ、大剣神ゼルバーン、翠女神リディス

育まれる森

どうにもさっきから余計なことばかり考えてしまう。
ルジーナが余計なことを考えるなと言っていたが、何かが腑に落ちない。

消費体力：16　バトル数：10　獲得経験値：4450

ラスボス：創樹エルトリオン、双樹神イル・ミナ

岩塊の守護者

もうじき森を抜ける。
ただし、前方に控える伝説の守護者を打ち倒せればの話だ。
覚悟を決めて岩山のような敵へと進む。

消費体力：17　バトル数：11　獲得経験値：4750

ラスボス：魔岩王ゴーレム、妖精の神レオール

筆者のひとりごと

水都アルメリアでセリアが様子を見にきたと思ったら、ここ古の森ではルジーナが登場です。

普段主人公（ユーザー）にやたらと口煩く絡んできているメンバーほど、主人公（ユーザー）の様子が気になってしょうがないようですね。

そして、ザーグが登場し一方的に人間の愚かさについて語って消えていきました。

ルジーナ曰く「ザーグはアフラ・ディリスの命令で動いていて、今のところウソは言ってないようだ」ということで、

ルジーナとパリスは、そのアフラ・ディリスの命令の内容も想像出来ているようです。

ゼブラは力で召喚師を潰しにきた。

メアは策によって召喚師を倒しにきた。

今回はこれまでと違って、おそらく“懐柔策”ですね。

人間の数々のこれまでの愚行を知らしめることによって、如何に人間が悪で、自分たち神（アフラ・ディリス一派）が正義なのかを召喚師たちに気付かせ、戦う気を削ぐ（あわよくば味方に引き入れる）といったところでしょう。

たぶんそれで、ルジーナはティリスに「あんたはどうするんだ？」という言葉を投げ掛けたんだと思います。

ティリスもルシアスやカルナ・マスタの件では、召喚師たちに全てを話している訳ではないようなので、「どうするんだ？」ってことでしょう。

さぁ、この先何が主人公（ユーザー）に明かされ、結果どのような展開をみせていくのか楽しみに先へと進みましょう。

ちなみに皆が「アルナケイドを目指す」って言ってますが、アルナケイドって言うのは、前回水都アルメリアでティリスが言っていた「嫌な気配のあるラナーラの奥にある小さな城」のことです。

つまりはラナーラの最終ステージを目指そうってことですね。