ヴリクシャ/ヴリクシャ公国


【ティリス】
…………。

【セリア】
ハァーー。

ティリス!
あんた、まだ心配してるの!

いい加減に私も怒るわよ!

そんなに私たちのこと
信用できないの?

【ティリス】
セリア、ゴメン。

みんなのことは信用してる。

だから、私は心配してるんじゃなくて
悩んでるの。

【セリア】
悩んでる?

【カル】
……どうやら余計なことを
言っちまったみたいだな。

【セリア】
この前、カルが話した
ザーグから話だけ聞くってやつ?

【ティリス】
うん。

カルくんの言う通りかなって思って。

【セリア】
だから、私たちはあいつの話に
興味なんかないって!

【ティリス】
セリア、聞いて!

ううん、セリアだけじゃなくて
みんなにも聞いてほしいの。

私、やっぱりみんなはザーグの話を
聞くべきだと思う。

今まで倒してきた堕神は、
何かしらの問題を抱えてたの。

マクスウェルは、支配地にエルガイアへ
通じる門が開いたことで

他の召喚師たちの相手もしなくちゃ
いけないから力を分散されていたし

カルデスは昔の戦いで
封印された状態だった。

ゼヴァルアはアフラ・ディリスにも
注意しなくちゃいけないから

やっぱり私たちに全勢力を
向けられなかった。

でも、アフラ・ディリスは違う。

準備万端で私たちが来るのを
待ち受けていると思う。

そんな戦いの前だから、みんなには
ちゃんと納得して戦ってもらいたいんだ。

私のことを信じてくれるのはすごく嬉しい。

でも、それだけじゃなくて、
相手側の話もちゃんと聞いた上で

最後の戦いに臨んでほしいから……。

あっ、ゴメンね!

でもね、私、本当にみんなのことは
信頼してるんだよ!

いつも頼りになるカルくん。

すっごく優しいセリア。

見かけによらず面白いルジくん。

マジメでがんばり屋さんなパリス。

そして……

私の召喚師、○○○○(ユーザー名)

大丈夫!

みんながどんな決断をしても
私はその決断を信じてるから!

【セリア】
あーーーー!
もーーーー!!

ぜんっぜん、わかってない!

【ティリス】
セリア?

【セリア】
いい!

あんたが私たちに言う言葉は

「これからも一緒に戦ってね!」

これだけでいいの!

わかった?

【ティリス】
セリア……。

【カル】
そうだな。

その位、シンプルな方が
女神さんぽくてわかりやすいぜ。

これまで何回も助けられてるんだ。

女神さんが嫌って言っても
一緒に戦わせてもらうぜ。

【ティリス】
カルくん……。

【ルジーナ】
俺は納得いかねーな。

なんで俺がオモシロ担当になってんだ!

もっと俺のすごさに感動しやがれ!

その認識をあらためるまで
敵になる訳にはいかねーな。

【セリア】
素直じゃないわね……。

【ルジーナ】
バカ女!
何か言ったか!

【セリア】
何も言ってないわよ!

【ティリス】
エヘヘッ……。

【パリス】
私は言うまでもなく
これからも一緒に戦わせていただきます。

【ティリス】
みんな、ありがとう!

○○○○(ユーザー名)、大丈夫!

何も言わなくても
○○○○(ユーザー名)の気持ち

ちゃんと伝わってるから♪

だから、やっぱり私はみんなから離れて
天空殿タラールの先で待ってる!

みんなを信じてるから
ザーグの話を聞いてきてほしいの!

どんな話をザーグが話すのか
私も知りたいもん。

【セリア】
まったく、しょうがないわね。

いいわ。
話を聞いてきてあんたに教えてあげる。

だから、ちゃんとその先で待ってるのよ。

【ティリス】
うん、わかった!

でも、もしザーグの話がデタラメだったら
みんな、その場で倒しちゃってきてね!

【カル】
ああ、それは任せとけって。

【セリア】
頼まれなくても、ぶっ倒すわよ!

【ティリス】
それじゃあ、私は行くね!

○○○○(ユーザー名)

早く来てくれないと
私、怒っちゃうからね♪


【カル】
行っちまったな。

【ルジーナ】
まったく、メンドクセー神様だぜ。

【カル】
ハハッ、いいじゃないか。

人間っぽくて俺は好きだぜ。

【セリア】
だから威厳がないのよ……。

【カル】
まあ、そこが女神さんの
魅力なのかもしれないけどな。

さて、それじゃ、俺たちも行くとするか。

とはいえ、この先は俺たちも
少し離れて動いた方がいいな。

天空殿タラールまで
ザーグの襲撃が無いだろうし

自分のことを1人でゆっくり考える時間も
ほしいだろ。

【セリア】
そうね。

いろんなことが一度に起こり過ぎてるわ。

私も少し1人になりたいかも。

【カル】
ルジーナとパリスさんもそれでいいかい?

【ルジーナ】
俺は元々お前たちと別行動が希望だ。

願ったり叶ったりだぜ。

【パリス】
私も異論はないわ。

【カル】
おっし、それじゃ、この後は
天空殿タラールまで別行動だな。

○○○○(ユーザー名)
大丈夫だと思うが一応、気を付けてな。

それじゃあ、みんな、
天空殿タラールでまた会おうぜ!



【パリス】
四堕神の神徒が語る真実か。

いったい、どんな内容なのかしら。

興味が無いと言ったら
ウソになるわね。

どちらにしろ、エリオール様への
報告が必要ね。

あの者が語る話と
どう違っているのか……。

幻惑森林

ザーグの語る真実とは何なのだろう。
語られる言葉の真偽はともかく、その内容を想像することに一行の意識は向いていく。

消費体力:15 バトル数:9 獲得経験値:4200
ラスボス:樹精フィニア×4

生命の大樹

森の都ヴリクシャ。
物語で語られる姿と大きく異なるその姿は、見る者にその国で何が起きたのかを想像させるだろう。

消費体力:15 バトル数:9 獲得経験値:4300
ラスボス:創樹エルトリオン、幻魔将リステラル、吟遊詩人エルデン

妖魔艶笑

おかしい、この道はさっきも通った道だ。
どうやら何者かに幻術をかけられているようだ。
元凶を見つけ出し、解除しなければ。

消費体力:16 バトル数:10 獲得経験値:4600
ラスボス:妖魔姫レメナラ×2

深緑の協奏曲

樹間の日の当たる広場に出ると、突然轟音が鳴り響く。
異界の武器を携えた英雄が、魔槍を携えたもう1人とともに立っていた。

消費体力:17 バトル数:10 獲得経験値:4900
ラスボス:機神ダグラス、翠壊神ランセル

守り抜く力

突然目の前に岩山が現れる。
道が塞がれたと思っていると、その岩山が豪腕を振るってきた。
これは、魔導人形だ!

消費体力:18 バトル数:11 獲得経験値:5200
ラスボス:魔岩神グランゴーレム

筆者のひとりごと

今回ついにティリスが腹を決めたようですね。

要は“神と神の戦い”に人間である召喚師たちを巻き込んでるのだから、出会った順番で敵味方になるのではなく(もちろんそれだけじゃ無いでしょうが)、お互いの言い分をしっかりと聞いた上で、どちらの味方をするのか決めて欲しいということのようです。

これはこれで、もの凄い自信が無いと出来ない選択ですね……だからティリスはずっと迷っていたのでしょう。

そして、ルシアスの絶対的な正しさ!これまで自分が人間たちと築き上げてきた絆!ここに確信が持てたからこそ出来た選択だと思います。(まあ生来の楽観主義が影響してるところも大きいでしょうが……)

自信がなきゃこんな選択できる訳ないですからね。

だってザーグの話を聞いて、全員が寝返った場合、次の待ち合わせ場所で自分の前に現れるのは敵になった召喚師たちになる訳ですから。

その可能性も無いわけじゃないので、待ってる間は、かなりドキドキもんだと思います。


そしてカルが提案した「天空殿タラールまで各自別行動しよう」というのも、誰かの考えに引っ張られるのではなく、それぞれが答えをだそうということだと思うのですが、これも仲間を信頼しきってないと出来ない行動ですね。

天空殿タラールまでお互いの考えが解らない訳ですから、最悪ザーグの元に辿り着いたとたん、それまで味方だと思っていた人間が寝返る可能性も出てくる訳ですから……

ここで全員がそれを承諾したということは、口ではなんだかんだ言い合っていても、その実は互いに深く信頼し合っているということの現れですね。


ただひとつ、最後のパリスの回想シーンで気になることが……
「あの者が語る話と、どう違っているのか……」
これはザーグの話と“誰か”の話に相違点があるのか?という事を言っているんでしょうけど、

エリオールに報告する必要があるということは、この“あの者”というのはインペリアルガード(エリオール)の行動に深く影響を及ぼしている人物(情報提供者)で、パリスはこの人物を全面的に信用している訳ではないということですね。

そしてここでザーグの話と比較しようとしているという事は、ティリスが召喚師たちに語っていない事実があることを感じ取っていて、それがザーグによって明かされると考えているのではないでしょうか。

おそらくパリスの言う“あの者”っていうのは“黒の隠者”なんでしょうけどね。


ますます今後の展開のカギを握るのは“黒の隠者”のような気がしてきましたが、ここで考えていてもしょうがないので、天空殿タラールを目指して、まずは次の「赤い沼」へ行くとしますか。

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